濱田重工株式会社

濱田重工株式会社は、創業以来100年以上の歴史を持ち、「誠心（まごころ）」を企業の根幹に据えています。主な事業は、鉄鋼事業、エンジニアリング事業、半導体関連事業の三本柱で構成されています。鉄鋼事業では、製銑工程や製鋼工程を中心に高品質な鉄を生産し、エンジニアリング事業では、鉄鋼事業で培った技術を基に、トータルエンジニアリングサービスを提供しています。また、半導体事業では、先端技術を活用した製品開発を行っています。さらに、バイオマス燃料事業や太陽光発電事業を通じて、持続可能な社会の実現にも貢献しています。これらの事業を通じて、社会に対する責任を果たし、環境保護にも取り組んでいます。

濱田重工株式会社の経営理念は「誠心（まごころ）」であり、これは「言ったことを成す心」を意味します。社員一人ひとりが信義と愛情をもって約束を守り、社会やお客様に貢献することを目指しています。また、スローガンとして「誠心 OUR PRIDE」を掲げ、柔軟な発想と最先端の技術で課題に真摯に向き合い、最適な解決を提供することを誓っています。中期経営方針には、競争力の強化と新たな事業領域への挑戦を通じて持続的成長を実現すること、変化に対応できる事業基盤を確立し企業責任を果たすことが含まれています。これにより、社員全員が安全で働きやすい環境を整え、企業としての社会的責任を果たすことを重視しています。

濱田重工株式会社は1898年5月に濱田米次郎によって創業され、官営八幡製鉄所の建設工事に従事しました。1913年には八幡製鉄所での鉄くず切断や鉱石破砕作業を開始し、1950年には法人組織「株式会社濱田組」に改組されました。1969年には「濱田重工株式会社」に商号を変更し、1978年には本社を北九州市戸畑区に移転しました。1998年には創業100周年を迎え、2008年には110周年を祝いました。2014年には太陽光発電事業を開始し、2018年には創業120周年を迎えました。2023年にはシリコンウェハー事業部が独立し、「ハマダレクテック株式会社」となりました。これまでの歴史を通じて、濱田重工は鉄鋼事業を基盤に、エンジニアリングや半導体事業など多岐にわたる事業を展開してきました。

濱田重工株式会社は、幅広い商品とサービスを提供しています。主な製品には、クレーン、製鉄機械、産業機械、シップローダ、搬送設備などがあります。クレーン部門では、クラブトロリー式天井クレーンや橋型クレーンなど、最大製造許可178.5トンの製品を取り扱っています。製鉄機械では、溶鋼鍋搬送台車や脱ガス槽耐火物補修設備などを提供し、長年の経験を活かした設計が特徴です。また、シップローダや各種運搬用台車も製造しており、効率的な搬送システムを構築しています。さらに、環境に配慮したバイオマス燃料やリサイクル関連商品も展開しており、持続可能な社会の実現に貢献しています。