東洋造船鉄工株式会社

東洋造船鉄工株式会社は、主に造船事業を行っており、特にブロック建造方式を採用しています。この方式では、船をいくつかのブロックに分けて組み立て、最終的にそれを繋げて船の形を作ります。工場は16,700㎡の敷地にあり、効率的に船を建造できるように設計されています。具体的には、船主との打ち合わせを経て基本設計を行い、その後詳細設計に進みます。設計図に基づいて鉄板を切断し、必要な部材を加工していきます。また、鋼構造物事業として、エジプト向けのポンプステーションや新若戸沈埋トンネル工事なども手がけています。さらに、環境事業として風力発電やゴミ焼却に関するプロジェクトも展開しています。これらの事業を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。

東洋造船鉄工株式会社の経営理念は、「顧客第一主義」と「持続可能な社会の実現」です。顧客のニーズに応えるため、常に高品質な製品を提供し、信頼関係を築くことを重視しています。また、環境問題にも配慮し、風力発電や無煙焼却炉の開発など、持続可能な技術の導入を進めています。ビジョンとしては、造船業界におけるリーダーシップを確立し、国内外での競争力を高めることを目指しています。方針としては、技術革新を追求し、社員のスキル向上を図ることで、企業全体の成長を促進することに注力しています。これにより、地域社会への貢献も果たし、企業の社会的責任を果たすことを目指しています。

東洋造船鉄工株式会社は、大正8年（1919年）に古田冨蔵によって創業されました。当初は福岡県戸畑市で木造船の建造を行っていました。昭和10年には若松市に移転し、200屯から300屯型の木造船を約100隻建造しました。昭和15年には国策により（株）共同造船所が設立され、昭和19年には日鉄八幡港運会社に接収されました。終戦後の昭和23年に現在の地で再開し、昭和29年には合資会社古田造船所を設立しました。昭和41年には東洋造船鉄工株式会社に改組され、資本金は700万円に増資されました。平成元年には新造船ブロック製作ヤードが完成し、平成16年にはISO9001認証を取得しました。令和2年には北九州市長より100年企業表彰を受けるなど、長い歴史を持つ企業です。

東洋造船鉄工株式会社は、主に造船事業を中心に多様な商品とサービスを提供しています。造船事業では、ブロック建造方式を採用し、効率的に船を建造しています。具体的には、曳船、押船、作業船、貨物船、バンカー船など、さまざまな船舶を製造しています。また、修理・メンテナンスサービスも提供しており、定期検査や中間検査、合入渠に対応可能です。さらに、鋼構造物事業として、エジプト向けのポンプステーションや新若戸沈埋トンネル工事なども手がけています。環境事業では、風力発電や無煙焼却炉の製作・販売を行い、持続可能な社会の実現に貢献しています。これらの事業を通じて、顧客のニーズに応え、地域社会に貢献することを目指しています。