東京テアトル株式会社

東京テアトル株式会社は、映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業を展開しています。2024年3月期の連結売上高は17,087,103千円で、前年の16,317,111千円から増加しました。営業利益は248,724千円で、前年の65,732千円から大幅に改善しています。主な事業内容には、映画の興行や配給、飲食店の経営、不動産の賃貸などが含まれます。連結子会社には、アクシー株式会社（映像関連事業）、札幌開発株式会社（飲食関連事業）などがあります。従業員数は448名で、平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は14.3年です。資本金は-百万円で、総資産は24,564,403千円です。

東京テアトル株式会社の主要な経営指標は以下の通りです。2024年3月期の売上高は17,087,103千円で、前年の16,317,111千円から4.7%増加しました。経常利益は294,594千円で、前年の381,967千円から22.9%減少しました。親会社株主に帰属する当期純利益は233,491千円で、前年の188,008千円から24.2%増加しています。総資産は24,564,403千円、純資産は12,735,421千円で、自己資本比率は51.7%です。1株当たりの純資産額は1,764.83円、1株当たりの当期純利益は32.46円です。これらの指標は、企業の財務健全性や収益性を示す重要なデータです。

東京テアトル株式会社は、映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業の3つのセグメントで構成されています。映像関連事業では、映画の興行、配給、制作、広告サービス、イベント企画を行っています。飲食関連事業では、飲食店の経営や食材の加工・販売を手掛けています。2023年4月1日には、株式会社テアトルプロモーションが商号を株式会社西洋銀座に変更し、主な事業内容を映画の配給から飲食店の経営に変更しました。不動産関連事業では、不動産の賃貸や中古マンションの再生販売を行っています。これらの事業は相互に関連し、企業価値の向上を目指しています。

東京テアトル株式会社は、1946年に映画興行を目的として設立されました。1946年12月に「テアトル銀座」を開館し、1953年には飲食事業を開始しました。1955年に商号を東京テアトル株式会社に改称し、1958年には鎌倉市民座を吸収合併しました。1963年にはボーリング事業を開始し、1968年には不動産賃貸事業を開始しました。1998年には映画配給事業を開始し、2009年には映画館の運営を受託しました。2013年にはホテル事業から撤退し、2016年には飲食店を他社から譲受けました。2020年にはアクシー株式会社を連結子会社化し、2023年にはテアトルプロモーションの商号を西洋銀座に変更しました。これらの沿革は、企業の成長と事業の多様化を示しています。

東京テアトル株式会社の財務情報は以下の通りです。2024年3月31日時点での資産合計は24,564,403千円で、前年の23,582,227千円から982百万円増加しました。負債合計は11,828,000千円で、前年の11,595,000千円から233百万円増加しています。純資産は12,735,421千円で、前年の11,885,781千円から748百万円増加しました。2024年の売上高は17,087,103千円で、前年の16,317,111千円から4.7%の増加を記録しました。営業利益は248,724千円で、前年の65,732千円から278.4%の大幅な増加を見せています。これらの指標は、企業の成長と財務健全性を示す重要なデータです。

東京テアトル株式会社の経営方針は、「Sound of Your Life ～あなたの人生に豊かな響きを～」という企業理念のもと、映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業を通じて社会に貢献することです。中期経営方針として「プロデュースカンパニーへの革新」を掲げ、消費者ニーズに応じた商品やサービスの自社開発を目指しています。具体的には、映像関連事業では映画制作や配給に積極的に投資し、ファミリー向けやアート系作品を充実させる方針です。また、人的資本の充実を図り、収益の最大化を目指す「ヒューマンリソース型ビジネス」を中核に据えています。これにより、企業価値の向上を図るとともに、持続可能な成長を目指しています。

東京テアトル株式会社は、リスク管理を重要視し、様々なリスクに対する対策を講じています。信用リスクについては、与信管理規則に基づき、主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、回収懸念の早期把握を行っています。市場リスクに関しては、金利スワップ取引を利用して借入金の支払金利の変動リスクをヘッジしています。流動性リスクについては、資金繰計画を作成し、手元流動性の維持を図っています。また、自然災害やパンデミックに対する防災マニュアルの整備や訓練を実施し、影響を最小限に抑える努力をしています。さらに、情報セキュリティリスクに対しては、専門部署を設置し、情報管理のルール整備や従業員教育を行っています。これらの取り組みを通じて、企業の持続可能な成長を支えています。

東京テアトル株式会社の2024年3月期の経営成績は、売上高17,087百万円（前年同期比4.7%増）、営業利益248百万円（前年同期比278.4%増）、経常利益294百万円（前年同期比22.9%減）、親会社株主に帰属する当期純利益233百万円（前年同期比24.2%増）となりました。特に、飲食関連事業と不動産関連事業が好調で、飲食関連事業の売上高は5,360百万円（前年同期比9.1%増）、不動産関連事業は8,169百万円（前年同期比5.9%増）を記録しました。一方、映像関連事業は3,557百万円（前年同期比3.7%減）と減少しました。全体として、コロナ禍からの回復が見られる中、特別利益として受取補償金186百万円を計上し、経営成績は改善傾向にあります。

東京テアトル株式会社の2024年3月31日時点の財政状態は以下の通りです。資産合計は24,564百万円で、前年同期比982百万円の増加を記録しました。主な要因は、流動資産その他が568百万円増加し、投資有価証券が887百万円増加したことです。一方、負債合計は11,828百万円で、前年同期比233百万円の増加となりました。これは、有利子負債が276百万円増加したことが影響しています。純資産は12,735百万円で、前年同期比748百万円の増加を示しています。利益剰余金が161百万円増加し、その他有価証券評価差額金が616百万円増加したことが寄与しています。全体として、企業の財政状態は安定しており、資産の増加が見られます。

東京テアトル株式会社の2024年3月期におけるキャッシュ・フローの状況は以下の通りです。連結ベースの現金及び現金同等物は、前年度末より160百万円増加し、2,400百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは252百万円のプラスで、前年は103百万円のマイナスでした。主な要因は、税金等調整前当期純利益346百万円、減価償却費324百万円の調整などです。投資活動によるキャッシュ・フローは265百万円のマイナスで、有形固定資産の取得による支出297百万円が影響しました。財務活動によるキャッシュ・フローは173百万円のプラスで、短期借入金の増加513百万円、長期借入れによる収入1,150百万円が寄与しました。全体として、キャッシュ・フローは安定した状況にあります。

東京テアトル株式会社は、「Sound of Your Life ～あなたの人生に豊かな響きを～」という企業理念のもと、サステナビリティに関する課題に取り組んでいます。具体的には、「多様な人財がいきいきと活躍するための環境整備」「事業活動を通じた環境負荷低減と社会貢献」「持続的成長に向けたガバナンス強化とリスク管理の実践」を重要課題として認識しています。サステナビリティ委員会を設置し、経営戦略と一体的にサステナビリティを推進しています。また、人的資本を源泉とするビジネスの拡大を目指し、社員の育成や多様性の確保、働きやすさの改善に注力しています。これらの取組みは、当社ウェブサイトでも詳細に開示されています。

東京テアトル株式会社は、事業運営において様々なリスクを認識し、対策を講じています。映像関連事業では、映画作品の興行成績が予測困難であり、制作遅延や公開中止が業績に影響を及ぼす可能性があります。食品関連では、食中毒や誤表示による事故が発生した場合、企業イメージや売上に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、自然災害やパンデミックによる営業活動の支障も考慮されています。物価上昇によるコスト増加や人材確保の難しさもリスク要因です。これらのリスクに対しては、適切な管理体制を整え、リスク評価を定期的に実施し、必要な対策を講じています。

東京テアトル株式会社の経営者は、2024年3月期の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を以下のように分析しています。資産合計は24,564百万円で、前年同期比982百万円の増加。負債合計は11,828百万円で233百万円の増加、純資産は12,735百万円で748百万円の増加を示しています。経営成績では、売上高が17,087百万円（前年同期比4.7%増）、営業利益が248百万円（前年同期比278.4%増）となり、特に飲食関連事業が好調でした。一方、経常利益は294百万円（前年同期比22.9%減）で、助成金収入の減少が影響しました。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが252百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが265百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが173百万円のプラスとなり、全体として安定した状況にあります。

東京テアトル株式会社の資本の財源は、主に営業キャッシュ・フローからの充当を基本とし、運転資金や投資資金の調達を行っています。運転資金の需要は、商品や原材料の仕入れ、人件費、販売費などが主な要素です。また、投資資金は映画館や飲食店、賃貸不動産の設備改修や新規開発に使用されます。2024年3月31日時点での現金及び現金同等物は2,400百万円で、十分な流動性を確保しています。さらに、金融機関との間に当座貸越契約や貸出コミットメントライン契約を締結しており、流動性に支障が生じた場合でも一定の流動性を維持できる体制を整えています。

東京テアトル株式会社の経営成績に重要な影響を与える要因は、主に市場環境、事業セグメントのパフォーマンス、及び外部要因に起因しています。2024年3月期の売上高は17,087百万円（前年同期比4.7%増）で、飲食関連事業が447百万円の増加を記録しました。一方、映像関連事業は135百万円の減少となり、経常利益は294百万円（前年同期比22.9%減）と減少しました。新型コロナウイルスの影響による助成金収入の減少も影響を及ぼしています。また、物価上昇や原材料費の高騰、自然災害やパンデミックなどのリスクも業績に影響を与える要因です。これらの要因を踏まえ、経営者は市場の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。

東京テアトル株式会社の経営者は、急速に進行する人手不足や市場環境の変化に対して深刻な問題認識を持っています。特に、コロナ禍からの景気回復に伴い、労働人口の減少が影響を及ぼしており、これに対処するため「人財育成や多様性の確保、働きやすさの改善」を最重要課題としています。今後の方針として、人的資本を源泉とするビジネスの拡大を目指し、OJTやOFF-JTを通じた社員の専門性向上を図ります。また、ダイバーシティ＆インクルージョンの推進や人権尊重の取り組みも強化し、持続可能な経営を実現するための環境整備を進めていく方針です。これらの取り組みは、企業の成長と社会貢献を両立させることを目指しています。

東京テアトル株式会社は、2023年12月4日に開催された取締役会において、所有する固定資産を譲渡することを決議し、同年12月13日に不動産売買契約書を締結しました。この譲渡により、翌連結会計年度において固定資産売却益3,517百万円を特別利益として計上する予定です。譲渡先は国内の一事業法人であり、譲渡先との間には資本関係や人的関係は存在しません。また、譲渡契約に関する詳細は守秘義務契約により公表を控えています。この契約は、企業の資産効率の向上と財務体質の強化を図るための重要な施策と位置付けられています。

東京テアトル株式会社においては、研究開発活動に関する具体的な取り組みは行われていません。主な事業は映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業であり、これらの事業においては、主に市場ニーズに応じた商品やサービスの提供に注力しています。したがって、研究開発に関する情報は特に存在しないため、該当事項はありません。

東京テアトル株式会社の2024年3月期における設備の状況は以下の通りです。設備投資額は321百万円で、主に飲食関連事業の新規出店や映像関連事業の映画館改装に充てられました。主要な設備には、新宿テアトルビル（商業ビル）や御苑テアトルビル（オフィスビル）があり、帳簿価額はそれぞれ9,554,259千円と1,169,105千円です。従業員数は新宿テアトルビルが35名、御苑テアトルビルが30名です。設備の新設や除却に関する計画は特にありませんが、減損損失として54,036千円が計上されており、これは収益性が著しく低下した資産グループに対するものです。全体として、設備は安定した状況にあり、今後も適切な管理が求められます。

東京テアトル株式会社の2024年3月31日時点の株式の状況は以下の通りです。発行済株式の総数は8,013,000株で、自己株式は821,375株です。自己株式の取得は、取締役会決議に基づき行われ、当期に28,021株が取得されました。大株主には、三井住友信託銀行株式会社が349,000株（4.85%）、日本マスタートラスト信託銀行株式会社が290,700株（4.04%）を保有しています。株主の所有割合は、個人が72.96%、法人が27.04%となっています。議決権の状況では、発行済株式のうち自己株式を除いた株式に対して、全ての株主が議決権を行使することができます。これにより、株主の権利が適切に保護されています。

東京テアトル株式会社の配当政策は、収益状況や将来の事業展開に備えた内部留保を考慮しつつ、株主への安定的かつ継続的な利益還元を基本方針としています。剰余金の配当は年1回の期末配当を基本としており、中間配当は取締役会で決定し、期末配当は定時株主総会で決議されます。2024年の利益配当は1株につき10円とされ、2024年6月27日の定時株主総会で71,916千円の配当金が決議されました。配当政策は、株主の期待に応えるための重要な施策として位置付けられています。

東京テアトル株式会社は、コーポレート・ガバナンスを「企業経営を規律するための仕組み」と捉え、内部統制システムの整備を重視しています。取締役会は独立社外取締役を含む6名で構成され、毎月定期的に開催され、重要な業務執行の意思決定や監督を行っています。また、内部統制委員会を設置し、リスク管理体制の整備を進めています。コーポレートガバナンス基本方針は2022年に改定され、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。さらに、監査体制の強化や役員報酬の透明性向上にも取り組んでおり、株主の権利を尊重した経営を実践しています。これにより、企業の健全な成長を支える基盤を築いています。

東京テアトル株式会社の役員は、男性10名、女性0名で構成されています。代表取締役社長は太田和宏氏で、1989年に入社し、様々な役職を経て現在の地位に就任しました。常務執行役員には松岡毅氏が就任しており、1985年に入社し、財務経理部長を経て現在の役職にあります。監査役会は常勤監査役1名、社外監査役3名の計4名で構成され、監査役会は毎月開催され、業務運営の適法性や内部統制システムの運用状況を監査しています。社外監査役は、金融機関での経験を持つ者が選任されており、経営活動に対する適切な助言を行っています。役員の報酬は、業績に連動した報酬制度を採用しており、取締役会で決定されます。

東京テアトル株式会社の監査体制は、監査役会、内部監査、及び会計監査人によって構成されています。監査役会は常勤監査役1名と社外監査役3名の計4名で構成され、毎月定期的に開催され、業務運営の適法性や内部統制システムの運用状況を監査しています。監査役は、監査計画に基づき、取締役会や経営会議に出席し、業務執行に関する報告を求めることで、会社の状況を把握しています。また、内部監査室は専任2名で構成され、全社的な監査活動を行い、監査結果を経営陣や監査役に報告しています。会計監査は有限責任大有監査法人が担当し、36年間の継続監査を行っています。監査法人は、財務諸表が公正妥当であることを確認し、監査意見を表明しています。

東京テアトル株式会社の役員報酬は、業績向上へのインセンティブとして機能することを基本方針としています。2024年3月期の役員報酬は、取締役（社外取締役を除く）に対して91百万円、監査役（社外監査役を除く）に対して9百万円、社外役員に対して21百万円が支給され、合計で121百万円となりました。業績連動報酬は、連結税金等調整前当期純利益が7億円を超えた場合に支給される仕組みですが、当事業年度は基準を超えなかったため、業績連動報酬の支給はありませんでした。また、役員報酬の決定は指名・報酬委員会の答申を受けて行われ、透明性のあるプロセスが確保されています。

東京テアトル株式会社の2024年3月31日時点の株式の保有状況は以下の通りです。発行済株式総数は8,013,000株で、そのうち自己株式は821,375株（10.25%）を保有しています。議決権の状況では、自己株式を除いた普通株式は7,178,400株で、議決権は71,784個となっています。株主の構成は、個人が72.96%、法人が27.04%を占めており、主要な大株主には三井住友信託銀行株式会社（349,000株、4.85%）や日本マスタートラスト信託銀行株式会社（290,700株、4.04%）が含まれています。これにより、株主の権利が適切に保護され、企業の透明性が確保されています。

東京テアトル株式会社の経理の状況は、2024年3月31日時点での連結財務諸表に基づいています。資産合計は24,564百万円で、前年同期比982百万円の増加を記録しました。負債合計は11,828百万円で、前年同期比233百万円の増加、純資産は12,735百万円で748百万円の増加を示しています。連結損益計算書では、売上高が17,087百万円（前年同期比4.7%増）、営業利益は248百万円（前年同期比278.4%増）となり、経常利益は294百万円（前年同期比22.9%減）でした。キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが252百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが265百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが173百万円のプラスとなっています。これにより、企業の財務状況は安定しており、適切な経理管理が行われています。

東京テアトル株式会社の連結財務諸表は、2024年3月31日現在の財政状態を示しています。連結貸借対照表によると、資産合計は24,564,403千円で、前年同期比982,176千円の増加が見られます。流動資産は7,331,065千円、固定資産は13,533,578千円です。連結損益計算書では、売上高が17,087,103千円（前年同期比4.7%増）、営業利益は248,724千円（前年同期比278.4%増）となっています。親会社株主に帰属する当期純利益は233,491千円で、前年の188,008千円から増加しました。連結キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが252,000千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが265,000千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが173,000千円のプラスとなっています。これにより、企業の財務状況は安定しており、適切な経理管理が行われています。

東京テアトル株式会社の報告セグメントは、「映像関連事業」、「飲食関連事業」、「不動産関連事業」の3つで構成されています。2024年3月期の外部顧客に対する売上高は、映像関連事業が3,557,013千円、飲食関連事業が5,360,606千円、不動産関連事業が8,169,484千円で、合計17,087,103千円となりました。セグメント利益は、映像関連事業が△139,152千円、飲食関連事業が139,639千円、不動産関連事業が1,015,750千円で、合計1,016,237千円の利益を計上しています。セグメント資産は、映像関連事業が2,593,607千円、飲食関連事業が2,716,323千円、不動産関連事業が13,631,752千円で、合計18,941,683千円です。これにより、各事業のパフォーマンスが明確に示されています。

東京テアトル株式会社の連結財務諸表は、日本において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されています。この財務諸表の作成にあたっては、資産、負債及び収益費用の報告額に影響を与える見積り及び仮定が用いられています。特に、減損損失の認識に関しては、資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの見積りが重要であり、経営環境や内部情報を考慮して算定されています。これらの見積りには不確実性が伴い、実際の結果が異なる可能性があります。重要な会計方針及び見積りに用いた仮定の詳細は、連結財務諸表の注記事項に記載されています。

東京テアトル株式会社の金融商品に関する状況は、資金運用調達計画に基づき、主に銀行借入によって必要な資金を調達しています。一時的な余資は流動性の高い金融資産で運用し、短期的な運転資金は銀行借入で賄っています。デリバティブ取引はリスク回避のために利用され、投機的な取引は行わない方針です。営業債権である受取手形、売掛金及び契約資産は顧客の信用リスクに晒されており、投資有価証券は市場価格の変動リスクに影響を受けます。短期貸付金及び長期貸付金は従業員に対するもので、信用リスクが存在しますが、適切に管理されています。金融商品の時価は、観察可能性に応じてレベル1からレベル3に分類され、時価の算定に影響を与える要因が考慮されています。

東京テアトル株式会社のリース取引は、主にファイナンス・リース取引に分類されます。所有権移転外ファイナンス・リース取引においては、主として飲食関連事業におけるPOSレジ（工具、器具及び備品）がリース資産として使用されています。リース資産の減価償却は、リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しています。これにより、リース資産の価値が適切に評価され、財務諸表に反映されています。リース取引は、資金調達の一環として利用されており、運転資金や設備投資資金の調達に寄与しています。

東京テアトル株式会社の有価証券関係について、2024年3月31日時点の連結貸借対照表における投資有価証券は、その他有価証券として2,854,521千円が計上されています。これには、株式が2,760,098千円、その他が94,422千円含まれています。前年度の2023年3月31日には、投資有価証券が1,964,522千円であり、前年からの増加が見られます。これらの有価証券は、時価評価に基づき、レベル1及びレベル2に分類されており、時価はそれぞれの市場価格や観察可能なデータに基づいて算定されています。また、長期貸付金や差入保証金も含まれ、これらの資産は安定した収益源として機能しています。

東京テアトル株式会社の収益認識は、顧客との契約に基づき、約束した財またはサービスの支配が顧客に移転した時点で行われます。映像関連事業では、映画館の運営や映画の請負制作・配給において、サービス提供時点で収益を認識します。映画の請負制作については、制作期間が長期にわたるため、進捗度に応じて収益を認識します。飲食関連事業では、サービス提供時点で収益を認識し、不動産関連事業では、中古マンションの引渡し完了時に収益を認識します。また、契約資産や契約負債の管理も行い、収益認識に伴う前受金や未請求の収益についても適切に処理しています。

東京テアトル株式会社の財務諸表に関する注記事項は、連結財務諸表の適正性を確保するために重要な情報を提供しています。注記事項には、セグメント情報、関連情報、報告セグメントごとの固定資産の減損損失、のれんの償却額及び未償却残高、関連当事者情報が含まれています。また、監査証明については、有限責任大有監査法人による監査が行われており、連結財務諸表及び事業年度の財務諸表が適正であることが確認されています。さらに、会計基準の適用に関する特段の取組みとして、公益財団法人財務会計基準機構への加入が挙げられています。これにより、企業の透明性と信頼性が向上しています。