株式会社荏原電産

株式会社荏原電産は、社会インフラ事業とエネルギー事業を中心に、電気・計装・監視制御設備の設計・製造・施工を行っています。社会インフラ事業では、上下水道施設や排水機場に対して信頼性の高い電気設備を提供し、顧客のニーズに応じた提案から設計、製作、保守までをワンストップで展開しています。エネルギー事業では、太陽光発電やマイクロ水力発電などの再生可能エネルギーの設計・施工・保守を行い、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする目標に向けて取り組んでいます。また、デジタルサイネージやM2M監視サーバなどの先進的な技術を活用し、顧客の運転状況をリアルタイムで監視できるシステムを提供しています。これにより、安心・安全な社会インフラの維持・発展に貢献しています。

株式会社荏原電産の経営理念は、「水と空気と環境の分野で優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献する」ことです。この理念を実現するために、全ての業務を高い倫理観に基づいて行い、ステークホルダーとの信頼関係を築くことを重視しています。また、創業の精神である「熱と誠」を持ち、自らの仕事に対して創意工夫をもって取り組む姿勢を大切にしています。さらに、環境負荷の低減や持続可能な社会の実現に向けた取り組みも行っており、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする目標を掲げています。これにより、安心・安全な社会インフラの構築と、社員が誇りを持てる職場環境の実現を目指しています。

株式会社荏原電産は、1958年（昭和33年）11月に設立されました。設立当初はドイツのグリムハイツ社製の溶接棒や溶接機械を輸入販売していました。1960年には荏原製作所及び荏原インフィルコの配電盤製作部門を設置し、電気事業に本格的に参入しました。1971年には社名を荏原グリスハイム株式会社から株式会社荏原電産に変更しました。1986年には工場を神奈川県藤沢市に移転し、1994年には本社を大田区羽田に移転しました。2008年には本社を大田区大森に再度移転し、2009年には株式会社荏原製作所から電気通信工事業を譲渡されました。2010年にはプリント回路薬品事業を株式会社JCUに譲渡し、工場を藤沢から山口県宇部市に移転しました。2020年には本社を再び大田区羽田に移転しました。

株式会社荏原電産は、社会インフラ事業とエネルギー事業において多様な商品とサービスを提供しています。主な商品には、太陽光発電システムやマイクロ水力発電システムがあり、これらは産業用10kWからメガソーラまでの規模で展開されています。また、デジタルサイネージシステムも提供しており、太陽光データ計測装置と連携して使用することができます。さらに、中央監視制御システムや高圧受配電設備、動力制御設備など、上下水道施設や排水機場向けの電気設備も手掛けています。これらの製品は、顧客のニーズに応じた提案から設計、製作、保守までをワンストップでサポートし、安全で快適な社会インフラの維持・発展に貢献しています。

株式会社荏原電産は、産業機械メーカーである荏原製作所の企業グループの一員として、社会インフラ事業を展開しています。主な事業所には、山口工場があり、ここは製造・検査の拠点として重要な役割を果たしています。山口工場は2010年に完成し、各種配電盤や監視制御装置の製造を行っています。また、全国に営業所を持ち、顧客のニーズに応じたサービスを提供しています。グループ会社としては、荏原製作所をはじめ、関連企業と連携し、技術力を活かしたトータルソリューションを提供しています。これにより、社会インフラの維持・発展に貢献し、地域社会の生活環境を支えています。