国際協商株式会社

国際協商株式会社は、全国の空港へ商品を供給する「卸売事業」を中心に、「ショップ運営」と「施設サービス」の3つの分野で事業を展開しています。卸売事業では、食品、菓子、酒類、化粧品、雑貨、衣類、ブランド品など、幅広い商品を取り扱い、特に空港内の免税店や一般店への供給を行っています。ショップ運営では、羽田空港内に専門店やギフト＆コンビニエンスストアを運営し、施設サービスではエアポートターミナルやショップ、オフィスへのシステムや家具、什器の提供を行っています。今後は、海外の空港免税店への進出も視野に入れ、空港外の卸売事業を成長の柱として育てていく計画です。

国際協商株式会社の経営理念は、「公共性と企業性の調和」を基本に、全てのステークホルダーに満足を提供することです。具体的には、取引先や店舗への商品供給を通じて、空港ターミナルビル会社の収益に貢献し、顧客に『感動』を届けることを目指しています。また、経営ビジョンとしては「リテール・サポート・カンパニーへの転換」を掲げており、小売業を支援する企業へと成長することを目指しています。今後は、グループの連携を強化し、空港外市場への営業活動やオリジナル商品の開発、海外市場への展開を進める計画です。これにより、空港専門商社としての強みを活かし、さらなる成長を図ります。

国際協商株式会社は、昭和27年8月に東京都千代田区丸の内で富士商興株式会社として創業しました。昭和34年2月には社名を日本空港商事株式会社に変更し、昭和43年10月に現在の国際協商株式会社に改称しました。羽田営業所を東京国際空港内に開設したのは同年11月で、続いて昭和44年1月に大阪営業所を大阪国際空港内に開設しました。昭和48年6月には福岡営業所を福岡国際空港内に開設し、昭和53年5月には成田営業所を千葉県富里村に設立しました。平成8年2月には大阪営業所をりんくうタウン地区に移転し、平成13年6月には本社を東京都大田区羽田空港三丁目に移転しました。最近では、平成28年7月に東日本営業所を東京国際空港内に開設し、平成29年10月には中部営業所を常滑市セントレアに移転しました。

国際協商株式会社は、空港と免税店に特化した卸売業者として、食品、菓子、酒類、化粧品、雑貨、衣類、ブランド品など、幅広い商品を取り扱っています。特に、全国の空港店舗やクルーズ船内店舗への商品供給が強みで、一般の卸売業者が参入できない空港内店舗への卸売を行っています。また、インバウンド需要を取り込むために、地域色豊かな空港限定商品の共同開発や季節ごとの催事、イベントに応じたキャンペーンを提案・実施しています。さらに、外国航路のターミナルやクルーズ船内向けの免税品、ホテル客室用アメニティグッズも取り扱い、今後は新たな日本ブランドの発掘やオリジナル商品の開発を進める計画です。空港外市場への卸売も強化し、家電量販店やドラッグストアチェーンなどへの販路開拓を進めています。

国際協商株式会社は、日本空港ビルグループの一員として、羽田空港を中心に全国の空港に事業所を展開しています。主要な事業所には、羽田営業所、大阪営業所、福岡営業所、成田営業所があり、各空港内での卸売業務を行っています。また、近年では東日本営業所を東京国際空港内に、そして中部営業所をセントレアに移転し、さらなる営業活動を強化しています。グループ会社としては、羽双(成都)商貿有限公司があり、四川省成都市の成都双流国際空港内での事業展開を行っています。日本空港ビルグループの強みを活かし、空港内外での卸売事業を拡大し、シナジーを生かしたサービス提供を目指しています。