安治川鉄工株式会社

安治川鉄工株式会社は、1930年に設立された企業で、主に鉄塔、鉄柱、鉄骨の製作加工及び販売を行っています。また、溶融亜鉛鍍金やエポキシ樹脂粉体塗装などの表面処理技術を駆使し、これらの製品の販売も手掛けています。さらに、交通関連製品の製作加工及び販売も行っており、特に道路製品に注力しています。2023年3月期の売上高は6,540百万円で、社員数は326名（男性289名、女性37名）です。安治川鉄工は、鉄塔事業を基盤に、社会の発展に寄与する重要な役割を果たしています。

安治川鉄工株式会社の経営理念は、「社会の発展に寄与すること」です。鉄塔事業を通じて、安定した電力供給を支えることが企業の使命と考えています。また、顧客のニーズに応えるため、技術革新を追求し、品質の向上に努めています。ビジョンとしては、国内外での事業展開を進め、グローバルな鉄塔設計を実現することを目指しています。方針としては、環境に配慮した製品開発や、社員の成長を支援する職場環境の整備を重視しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

安治川鉄工株式会社は、1930年7月1日に「株式会社安治川亜鉛鍍工業所」として設立されました。1935年には社名を「安治川亜鉛鉄工株式会社」に変更し、送電線用鉄塔や鉄柱の製作を開始しました。1947年には新工場を完成させ、本社を大阪市西淀川区に移転しました。1963年には大阪証券取引市場第2部に上場し、1973年には岡山県玉野市に中国工場を新設しました。2002年には現在の社名「安治川鉄工株式会社」に変更し、2004年には民事再生を申立て、2007年に手続が終了しました。近年では、2016年に関東工場を新設し、2020年には新たな特許を取得するなど、技術革新を続けています。

安治川鉄工株式会社は、主に以下の3つの事業を展開しています。まず、鉄塔事業では、送電線用鉄塔や鉄柱、鉄骨の製作加工及び販売を行っています。これにより、安定した電力供給を支える重要な役割を果たしています。次に、交通製品事業では、道路関連の製品を設計から製作、防食処理まで一貫して提供しています。特に、交通安全に寄与する製品に力を入れています。最後に、鍍金事業では、溶融亜鉛鍍金やエポキシ樹脂粉体塗装などの表面処理技術を駆使し、製品の耐久性を向上させています。これらのサービスを通じて、安治川鉄工は社会の発展に貢献しています。

安治川鉄工株式会社は、以下の主要な事業所を持っています。本社は大阪府大阪市西淀川区に位置し、鉄塔や交通製品の製作を行っています。また、中国工場は岡山県玉野市にあり、送電線用鉄塔の製作を行っています。彦根工場は滋賀県彦根市にあり、水道用弁栓類や土木用資材の製作を担当しています。さらに、関東工場は栃木県小山市にあり、エポキシ樹脂塗装鉄筋の製作を行っています。グループ会社としては、沖縄コーテック株式会社があり、沖縄県に拠点を持ち、特定の製品を提供しています。これらの事業所とグループ会社は、安治川鉄工の製品供給能力を支えています。