株式会社丸島アクアシステム

株式会社丸島アクアシステムは、1928年に創業以来、ダムや河川の水門、浄水場や下水処理場の水処理プラント設備など、幅広い水関連分野において事業を展開しています。特に、水門分野では100年近い実績と技術的ノウハウを持ち、日本で最も長い歴史を誇る企業です。主な事業内容には、下水処理設備、産業排水処理、中水処理、上水・工業用水道設備の設計から製造、据付までを含みます。また、治水・利水のインフラ整備にも力を入れており、国家プロジェクトにも参加しています。さらに、最新の技術を活用した高機能防潮ゲートの開発や、持続可能な水環境の維持・改善に向けた取り組みも行っています。

株式会社丸島アクアシステムは、「水環境を畏敬し、守り、持続できるように保つこと」を経営理念としています。治水・利水を行う者として、自然への影響を最小限に抑えつつ、人間の利益を優先することが求められています。具体的には、水質の悪化や生態系への影響を防ぐため、散気や水循環によるアオコ抑制、噴水による富栄養化対策などを実施しています。また、持続可能な環境保全に向けた取り組みとして、港湾や加工水質浄化設備の開発にも力を入れています。これにより、次世代に美しい水と自然を引き継ぐことを目指しています。

株式会社丸島アクアシステムは、1928年に合資会社丸島商店として大阪市で創立されました。1940年には商号を合資会社丸島鐵工所に改称し、1941年には株式会社に組織変更しました。1952年には株式会社丸島水門製作所に商号変更し、1989年には現在の株式会社丸島アクアシステムに改名しました。これまでの歴史の中で、工場の移転や拡張、東京や名古屋、福岡などの営業所の開設を行い、1997年にはISO9001の認証を取得しました。さらに、2008年にはISO14001の認証も取得し、環境マネジメントにも力を入れています。これらの取り組みを通じて、丸島アクアシステムは水関連のインフラ整備において重要な役割を果たしてきました。

株式会社丸島アクアシステムは、ダムや河川用水門、津波・防災水門、除塵設備、水処理設備など、多岐にわたる水関連の製品とサービスを提供しています。特に、津波や高潮に対応するための高機能防潮ゲートは、地震発生時に自動で閉まる仕組みを持ち、予備電力で10分以内に作動します。この技術は、沿岸部の安全を守るために重要です。また、下水処理設備や産業排水処理、中水処理から上水・工業用水道設備まで、経験とノウハウを活かした水処理設備を提供し、常に安全で清潔な水を供給することを目指しています。これにより、持続可能な水環境の維持と改善に貢献しています。

株式会社丸島アクアシステムは、大阪府大阪市中央区に本社を構えています。事業所としては、東京営業所、名古屋営業所、福岡営業所があり、全国的にサービスを提供しています。また、グループ会社には丸島産業株式会社や株式会社アクアメンテックがあり、これらの企業と連携して水関連のインフラ整備や技術開発を行っています。全丸島グループの従業員数は310名で、各事業所が協力し合いながら、持続可能な水環境の維持・改善に努めています。主な納入先には国土交通省や農林水産省、地方自治体などがあり、公共事業にも多く関与しています。