麻生セメント株式会社

麻生セメントは、1872年に創業し、地域社会と国家に貢献することを使命としています。主に高品質なセメントを製造・販売しており、厳格な生産管理体制のもとで安定した製品供給を行っています。麻生セメントは、環境に配慮した工場運営を実施しており、資源リサイクルや排熱エネルギーの有効活用に積極的に取り組んでいます。また、同社は「安心インフラ産業」として、地域社会のニーズに応える製品や技術を提供し、持続可能な資源循環型社会の実現を目指しています。さらに、社員の能力開発にも力を入れ、国際ビジネスで通用する人材の育成を行っています。これにより、麻生セメントは地域社会の「安心」を築く重要な役割を果たしています。

麻生セメントの経営理念は、「安全で心から安心できる持続可能な資源循環型社会づくりを通して、地域社会・国家に貢献すること」です。創業1872年の歴史を背景に、地域社会の「安心」を実現する製品や技術を提供し続けています。ビジョンとしては、心から信頼される製品と技術を提供し、安全な社会基盤づくりに欠かせない存在となることを目指しています。社員一人ひとりが持続可能な社会の流れを捉え、多様なニーズに応じた柔軟な発想で新たな価値を生み出すことが求められています。また、麻生セメントは「安全第一」「人材育成」「お客様志向」「業績志向」の4つの価値観を大切にし、日々の行動に反映させています。これにより、地域社会と共に「安心」を築くことを目指しています。

麻生セメントは、1872年に麻生太吉が目尾御用山で石炭採掘事業を始めたことから始まりました。1918年には麻生商店を株式会社に改組し、1934年には田川工場の操業を開始しました。1954年には産業セメント鉄道株式会社と麻生鉱業株式会社が合併し、商号を麻生産業株式会社に変更しました。1966年には麻生セメント株式会社として独立し、1972年には苅田工場の3号キルンが稼働を開始しました。1978年には田川工場で高炉セメントの製造を開始し、1981年には苅田工場でも高炉セメントの製造が始まりました。1994年には生産部に資源開発グループを設置し、環境事業部も設立されました。2013年には麻生セメント株式会社に商号を変更し、2021年には（株）麻生の100％子会社となりました。これまでの歴史を通じて、麻生セメントは地域社会に貢献し続けています。

麻生セメントは、様々な商品とサービスを提供しています。主な製品には、ナイダスト®（PTFE処理防塵セメント）やスーパーソリッドエース（PTFE処理防塵固化材）があります。ナイダスト®は施工時に粉塵が立ちにくく、周辺環境の保全や作業者の健康維持に寄与します。スーパーソリッドエースは、発塵抑制型のセメント系固化材で、一般軟弱土用や特殊土用、高有機質土などのタイプを取り揃えています。また、麻生セメントは技術サポートも行っており、経験豊かな専門スタッフが顧客に安心の技術支援を提供します。これにより、顧客のニーズに応じた柔軟な対応を心がけています。安全第一を掲げ、厳格な安全基準のもとで製品を提供し、地域社会の「安心」を実現することを目指しています。

麻生セメントは、福岡県田川市にある田川工場と、京都郡苅田町にある苅田工場を主要な事業所として運営しています。田川工場は1934年に操業を開始し、普通ポルトランドセメントや高炉セメントの生産を行っています。苅田工場は、環境に配慮した省エネルギー工場として、リサイクル資源を積極的に活用し、高品質なセメントを安定生産しています。麻生グループ全体では117社を有し、2023年4月1日現在のグループ総売上高は7,577億円、社員数は17,028人です。グループは医療・健康関連事業、教育・人材関連事業、建築・土木・環境関連事業など多岐にわたる事業を展開し、地域社会に貢献することを目指しています。