株式会社井上鉄工所

株式会社井上鉄工所は、広島県福山市に位置し、主に産業用機械の高精度歯車やギアの加工を行っています。具体的には、歯切り加工や歯車研削加工を中心に、減速機や増速器の製作・組立も手掛けています。特に、モジュール1.0（20mm）からモジュール25.0（2,500mm）までの幅広いサイズの歯車に対応可能です。また、熟練した技術者が在籍し、ホブ盤20台とREISHAUER製の歯車研削盤5台を使用して、JIS0級の高精度な製品を提供しています。さらに、歯車ユニットの組み立てにおいても、高精度な歯研ギアを使用し、必要な小部品も自社で製造または調達し、完成品として納入しています。修理・メンテナンスサービスも提供しており、壊れた歯車の修理に関しては、図面がなくても現物を基にした提案が可能です。

株式会社井上鉄工所の経営理念は「仲間と一緒に驚きを創る！」であり、これを基にしたビジョンは「世界をつなぐ、ものづくりカンパニー」です。ミッションとしては「最先端技術の進歩を支援する」ことを掲げています。また、事業ドメインは「人と技術の好循環支援（育成）業」とし、社是は「切磋琢磨」と定めています。教育理念としては「好奇心をもって新しいことを探求する」ことを重視し、社長のミッションステートメントには「ご縁をつかみ、世界で通用する人材を輩出する」と記されています。人事理念では「技術の上に心あり」とし、挨拶のできる人、探求心のある人、時間を大切にできる人、みだしなみが美しい人、おせっかいな人を求めています。

株式会社井上鉄工所は、1877年に井上九市によって農機具鍛冶屋として開業されました。1912年には井上虎市が近代設備を導入し、農機械の製造を開始しました。1941年に井上保が社長に就任し、1945年には戦火で工場が消失しましたが、1949年に現在地に工場を移転し操業を再開しました。その後、1963年に株式会社に組織変更し、三菱重工業との取引を開始しました。1985年には歯車研削加工を開始し、以降も設備の増強を続けています。1994年には井上尚が代表取締役社長に就任し、2001年には井上亮が代表取締役専務に就任しました。近年では、環境整備や多能工化の推進を行い、技術力の向上に努めています。

株式会社井上鉄工所は、産業用機械向けの高精度歯車やギアの製造を行っています。主なサービスには、歯切り加工、歯車研削加工、組立、修理・メンテナンスがあります。特に、歯車研削加工では、REISHAUER製の高精度歯車研削盤を5台保有し、JIS0級の精度を確保しています。加工可能な歯車のサイズは、モジュール1.0（20mm）からモジュール25.0（2,500mm）まで対応しており、特に800mmまでの大きな歯車の研削が可能です。また、減速機や増速器の組立も行い、信頼性と耐久性が求められる産業機器向けの歯車ユニットを提供しています。さらに、壊れた歯車の修理も行っており、図面がなくても現物を基にした提案が可能です。

株式会社井上鉄工所は、広島県福山市草戸町に本社を構えています。工場の敷地面積は2,310㎡、建物面積は1,500㎡で、ここで高精度な歯車やギアの製造を行っています。従業員数は13名で、熟練した技術者が在籍し、産業用機械向けの製品を提供しています。グループ会社についての具体的な情報は記載されていませんが、主要取引先には三菱重工印刷紙工機械株式会社やリョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社などが含まれています。これにより、井上鉄工所は信頼性の高い製品を市場に供給し、業界内での地位を確立しています。