苫小牧埠頭株式会社

苫小牧埠頭株式会社は、北海道苫小牧市に拠点を置く物流企業で、主に港運事業、飼料サイロ事業、オイルターミナル事業、クールロジスティクス事業を展開しています。港運事業部では、苫小牧港を利用した国際物流を行い、北海道全体の港湾取扱貨物量の約半分を扱っています。飼料サイロ事業部では、190,150トンの穀物サイロを保有し、道内の飼料工場に原料を供給しています。オイルターミナル事業部では、苫小牧と石狩にそれぞれ55基と25基の貯油槽を持ち、灯油やガソリンなどの安定供給を行っています。クールロジスティクス事業部は、温度管理型冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を運営し、食品の安全性確保に努めています。この施設は、敷地面積28,441㎡、延床面積14,738㎡で、冷蔵・冷凍の収容能力は合計20,200トンです。

苫小牧埠頭株式会社は、「世界を目指す苫小牧発の新たな物流戦略をリードする企業へ」というビジョンを掲げています。北海道の産業と暮らしを支える北の物流拠点として、苫小牧港の発展に寄与することを目指しています。苫小牧港は、内貿取扱貨物量が全国一、港湾取扱貨物量が全国3位の北日本最大の港湾であり、国際拠点港湾としての役割も果たしています。長期構想では、「北海道スマートポート」「北海道フードポート」「北海道レジリエンスポート」という3つの目標を設定し、物流の効率化や地域の食を世界に届けること、地域住民の生活を守ることを重視しています。また、官民一体となって物流の強靭化や北極海航路のハブ機能の構築に取り組んでいます。これにより、地域の未来を拓くビジネスの創造に貢献することを目指しています。

苫小牧埠頭株式会社は、1960年5月に設立され、同年に倉庫業を開始しました。1963年には「一般港湾運送事業」と「沿岸荷役事業」の免許を取得し、1966年には「倉庫証券発行」の許可を得ました。1970年には穀物サイロ事業を開始し、1974年にはオイルターミナル事業を立ち上げました。1991年には八戸営業所を開設し、1996年には石狩オイルターミナルを開設しました。2004年には冷蔵倉庫業の許可を取得し、2010年には創立50周年を迎えました。2017年にはAEO制度における「認定通関業者」の認定を受け、2020年にはクールロジスティクス事業を開始しました。最近では2023年にAEO制度における「特定保税承認者」の承認を受けるなど、着実に事業を拡大しています。

苫小牧埠頭株式会社は、様々な物流サービスを提供しています。主なサービスには、温度管理型冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を中心とした冷蔵・冷凍物流、飼料原料の流通加工、オイルターミナル事業、港運事業などがあります。特に「北海道クールロジスティクスプレイス」は、道内最大級の温度管理型冷蔵庫で、敷地面積28,441㎡、延床面積14,738㎡を誇り、冷蔵・冷凍の収容能力は合計20,200トンです。また、飼料原料の流通加工においては、粉砕加工やペレット加工設備を備え、保税機能を持つ倉庫での保管も行っています。オイルターミナル事業では、苫小牧に55基、石狩に25基の貯油槽を保有し、灯油やガソリンなどの安定供給を実現しています。これらのサービスを通じて、地域の産業や生活を支える重要な役割を果たしています。

苫小牧埠頭株式会社は、北海道苫小牧市を本社とし、苫小牧港を中心に多様な事業所を展開しています。主な事業所には、苫小牧ターミナル、石狩ターミナル、東京営業部があります。苫小牧ターミナルは、港運事業や冷蔵倉庫業を行い、苫小牧港の物流拠点として重要な役割を果たしています。石狩ターミナルは、灯油やガソリンなどの石油製品の貯蔵・供給を行い、札幌圏の需要に応えています。また、2020年には苫小牧東港に「北海道クールロジスティクスプレイス」を開設し、温度管理型冷蔵庫として食産業の高付加価値化に貢献しています。これらの拠点を通じて、苫小牧埠頭株式会社は北海道の産業発展に寄与し、地域の物流ネットワークを強化しています。