津久見石灰石株式会社

日鉄鉱業株式会社は、資源事業、機械・環境事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業の4つの主要な事業セグメントを展開しています。資源事業では、国内外の地下資源の開発を行い、非金属・非鉄金属鉱山での安定生産と供給を目指しています。具体的には、鉱石部門、金属部門、資源開発部門があり、これらは日鉄鉱業の基盤を支える重要な柱です。機械・環境事業では、環境保全に配慮した機械の製造やサービスを提供し、持続可能な社会の実現に貢献しています。また、不動産事業では、土地や建物の管理・運営を行い、安定した収益を確保しています。再生可能エネルギー事業では、地熱や太陽光発電を通じて、環境に優しいエネルギーの供給を目指しています。

日鉄鉱業株式会社の経営理念は、「豊かな未来社会づくりに貢献し、社員一人一人が生き生きと誇りを持って働ける企業を目指す」ことです。この理念に基づき、企業は社会の一員であるとの認識を持ち、法を守り、良識ある企業活動を行うことを重視しています。具体的な行動指針としては、顧客に対して良質で安全な製品・サービスを提供し、地域社会との共生を図ることが挙げられます。また、役員や従業員は法令を遵守し、誠実に職務を遂行することが求められています。さらに、環境保全に配慮し、資源の有効活用やリサイクルの推進にも取り組んでいます。反社会的勢力に対しては毅然とした態度で臨み、一切関係を持たない方針を採っています。

日鉄鉱業株式会社の歴史は、1899年12月に官営八幡製鉄所の原料部門として福岡県嘉穂郡二瀬村に製鉄所二瀬出張所が開設されたことに始まります。1934年には、官営八幡製鉄所を中心に民間製鉄5社が出資し、日本製鐵株式会社が設立され、二瀬鉱業所が引き継がれました。1939年5月には、日本製鐵の鉱山部門が独立し、資本金5,000万円で日鉄鉱業が設立されました。設立当初は、二瀬鉱業所、釜石鉱業所、倶知安鉱業所、赤谷鉱業所などの国内外の鉱山を承継しました。以降、1954年には東京証券取引所市場第一部に上場し、事業を拡大していきました。現在では、資源事業、機械・環境事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業を展開し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。

日鉄鉱業株式会社は、主に石灰石を中心とした鉱物資源の採掘・販売を行っています。石灰石は、国内年間生産量が約1億2千万トンに達し、業界トップクラスの年間約2千4百万トンを生産しています。この石灰石は、鉄鋼やセメントなどの重要な原料として使用され、土木・建設用の骨材や脱硫材、肥料、飼料など多岐にわたる用途があります。また、無機質紙や水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムなどの無機粉体製品も提供しており、難燃性建材や断熱ボード用途に利用されています。さらに、環境事業として水処理薬剤や集じん機なども取り扱い、地域社会との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。